こんにちは、カナダ在住のメイです!
日本には馴染みのないチップを払う文化がカナダにはあります。でも「チップはいくら払うのが正解?」や「チップって払わないといけないの?」などと、疑問に思うことが多いかと思います。
今回は「カナダのチップ制度」と「チップはどんな時にいくら払うのか」を分かりやすく説明していきます。
この記事で分かること
カナダでチップを払う理由
正しいチップの払い方
チップの計算方法
チップを払う時の注意点
それでは一つずつ紹介していきます!
カナダのチップ制度
カナダではレストランやホテルなどでサービスを受けた時、チップを払う習慣があります。チップは、「素敵なサービスを提供してくれてありがとう!」という感謝を表す役目をしています。
チップを払うことは法的義務ではありませんが、払わないと店員さんに嫌な顔をされたり、サービスの質が落ちたりします。なので、義務ではないと言いつつ、払わないといけないというのが現実です(汗)
カナダにあるサービス業の多くが最低賃金になっているため、働いている人はチップを期待しています。お客さんからもらえるチップが減ると収入にも影響が出るということです。
チップって言ってもお小遣いみたいなものでしょ?
実は、高級なレストランとかだとチップだけで1週間で10万円もらえたりするよ。
えー!それはチップに期待するわけだ。
カナダで払うチップは10%〜20%
シチュエーションやサービス度に対する満足度で異なりますが、一般的に払うチップの割合は10%〜20%の間と言われています。
チップの目安 | サービスの質 |
10%以下 | 良くない〜普通 |
15% | 良い |
18%〜20% | とても良い |
15%を基準に、店員さんのサービスがとても良かったのであれば18%〜20%のチップを払います。逆に、サービスに不満がある場合は10%以下のチップを払うことで店員さんに自分の気持ちを間接的に伝えることができます。
もちろん、直接伝えても問題はありません。
カナダでチップを払う時とその金額
カナダではチップを払うシーンは以下の通りです。
- レストラン・カフェ・バー
- 美容院・エステ・マッサージ
- ホテル
- タクシー
- フードデリバリー
一つずつ説明していきます。
1. レストラン・カフェ・バー
チップの相場 | 払うタイミング |
15%〜20% | お会計の時 |
カナダではレストラン・カフェ・バーにはテーブルごとに担当の店員さんがいます。店員さんのサービスの質やお店の雰囲気などによって払うチップを決めます。払うチップは15%〜20%が一般的です。
チップは食事が終わった後、お会計と一緒に払います。
スタバもカフェだからチップを払うよね?
スタバはセルフサービスだからチップは払わなくてもいいんだ。
2. 美容院・エステ・マッサージ
チップの相場 | 払うタイミング |
20%前後 | お会計の時 |
美容院・エステ・マッサージなどを利用する時、施術の質や接客の満足度によってチップを払います。払うチップは20%前後です。
担当の店員が長時間のサービスを受けるので、サービスに満足した時は25%払う人もいます。他には、ネイルサロンやまつげサロンなどがあります。
3. ホテル
チップの相場 | 払うタイミング |
15%〜20% | お会計の時 |
ホテルには色々なサービスがあり、サービスの内容によって払うチップが異なります。
ホテルで提供されている料理や飲みものを客室まで持って来てくれるサービスをルームサービスと言い、ルームサービスはレストランなどで食事する時と同じ15%〜20%のチップを払います。
部屋の掃除を頼んだ場合は、一回ごとに1ドル〜5ドルのチップを払います。また、ホテル到着時に荷物を部屋まで運んでくれた時のチップは1ドルか2ドルです。
4. タクシー
チップの相場 | 払うタイミング |
10%〜15% | お会計の時 |
タクシーの運転手さんに払うチップの目安は10%〜15%です。支払いはお会計の時で大丈夫です。カナダで主流の「Uber」(ウーバー)や「Lyft」(リフト)であれば、アプリ上でチップを払うことができます。
フードデリバリー
チップの相場 | 払うタイミング |
10%〜15% | 食べ物を受け取った時 |
日本で有名な「Uber Eats」(ウーバーイーツ)を利用する時やピザなどの出前をとった時、配達人に対して10〜15%のチップを払います。頼んだものが届いた時に現金でチップを払うのが一般的ですが、お店によってはアプリを通して払うこともできます。
チップの支払い方法
チップの支払い方法には2つあります。
- 現金でチップを払う
- カードでチップを払う
現金でチップを払う
現金でチップを払う場合は、相手に直接感謝を伝えることができる手渡しがベストです。
お会計のお釣りをそのままチップとして渡したい時は「You can keep the change」(お釣りは結構です)と言ったりします。
他には「Thank you for your gerat service」(素晴らしいサービスをありがとうございました)などと言って感謝を伝えます。「May I have ◯◯ dollars back?」(〇〇ドルのお釣りを下さい)と言ってチップを引いたお釣りをもらうこともできます。
また、ホテルのお掃除係さんなど直接渡せない場合は、ホテルの部屋にあるテーブルや机の上など見えやすいところにチップを置きます。
カードでチップを払う
カードでチップを支払う時はカード端末機にチップの割合(%)が選択できるように設定されているので、自分で計算をする必要ないので便利です。
自分でカスタムもできるので、払いたいチップの額か割合(%)を選ぶことができます。
チップの計算方法
下記はチップの計算方法の例です。
お会計が38ドル、15%のチップを支払う場合
38ドル x 0.15 = 5.70ドルのチップ
38ドル + 5.70ドルのチップ = 43.7ドルの支払い
お会計が38ドル、20%のチップを支払う場合
38ドル x 0.20 = 7.60ドルのチップ
38ドル + 7.60ドルのチップ = 45.6ドルの支払い
また、アプリを使うと毎回チップの計算をする手間が省けるのでオススメです。
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チップを払う時の注意点
チップを支払う時に注意すべきことが2つあります。
- チップの計算方法は2つある
- チップがお会計に含まれている時がある
知っておかないとチップを払い過ぎて損してしまうかもしれないので、一つずつチェックしていきましょう。
1. チップの計算方法は2つある
チップの計算方法には2つあります。
- 税抜き価格で計算する
- 税込み価格で計算する
もちろん、税抜きで計算した方が支払うチップは少なくなります。人によって異なるのでどちらが正しいと言うことはありません。サービスに満足し、チップを多く支払いたい場合は、税込み価格で計算できます。
2. チップがお会計に含まれている時がある
カナダでは団体でレストランなどの飲食店に行くと、お会計にチップがすでに含まれていることがあります。
お会計の請求書に以下のワードが入っていれば、チップが含まれているということになります。
- Tip
- Gratuity
- Service Charge
チップが含まれていることを知らず計算すると2倍のチップを払うことになってしまうので、支払いの前に必ず確認しましょう。
まとめ:カナダのチップ文化を理解しよう
いかがでしたか?
今回はカナダのチップ制度と支払い方法について説明していきました。
日本には馴染みのない習慣ですが、払わないと失礼になってしまうこともあります。チップは義務ではないのですが、たとえサービスに不満がある場合でも最低10%のチップは支払い相手に相手に気持ちを伝えましょう。
「When in Rome, do as the Romans do」(郷に入れば郷に従え)という言葉があるようにカナダのチップ文化を理解し、気持ちの良い留学生活を送りましょう。
Have a good one!